自動車優良部品推奨制度に基づき、JAPAから推奨を受けた補修部品は約200品目にのぼる。
 各部品メーカーによる推奨製品へのこだわりと、品質維持のための取り組みを紹介する。

 「5825」ブランドで知られる大野ゴム工業は、ドライブシャフトブーツ、ステアリングラックブーツなどの足回り部品を中心とした自動車用ゴム部品各種を製造販売。

 「CSによるものづくり」をテーマに、市場ニーズに即した開発提案型の製品作りで、特にアフターマーケットにおいて高い信頼を獲得している。

◆車両構造変化に伴い急速に変化する自動車用ゴム材

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 同社の主力製品であるドライブシャフトブーツをはじめとしたアフターマーケット向け足回り部品は、耐久性や衝撃の吸収という観点からゴムを材質としたものが中心。

 これらの製品については、自動車市場のトレンドに対応し、この30年間材質を著しく向上させているのが大きな特長だ。


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 特に近年、燃費性能向上のため車のダウンサイジング化が進む一方、車室スペースをできるだけ広く確保する傾向が強い。車室を広げるためエンジンをコンパクト化したことで、小さなエンジンルーム内に熱がこもりやすくなり、その結果、足回りのゴム部品に高い負荷がかかるようになっている。

 そのため足回り部品のゴムにはこれまで 以上に高い耐熱・耐久性を持つ材質が求められる。同社でもゴムの強度・性能を分析し、より市場ニーズに適した材質の開発を進めている。



◆部品商から情報収集、補修現場のニーズを最優先した製品作り

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 品質の高さに加え、同社製品の大きな特長となっているのが、現場密着型の製品開発と幅広い製品ラインアップ。

 アフターマーケットでは幅広い車種への適合性が求められることから、同社では毎年約100アイテムを新製品として市場投入。

 製品開発にあたっては、現場の生の声を最大限に活かすため、営業担当者が全国各地の地域部品商を直接訪問。売れ筋商品や整備工場から問い合わせの多い商品などについて地道な情報収集を行っている。

 さらに市場トレンドに即応するため、要望を聞き入れて約60日間という短期間で製品化を実現。このほか、ボルトなどの周辺部品をセットにしたスタビライザーキットといったキット製品、整備機器用のゴム部品など現場の声を参考に開発された高付加価値製品も数多い。

 優良市場のニーズに的確かつ迅速に応える同社の製品開発体制は、部品商や代理店からも好評で、ブランドへの高い信頼に繋がっている。

 昨年には、部品商が直接必要な製品を探すことができるよう、同社の全アイテムが検索可能な優良品番検索システム(ユーザー登録制)をホームページ上に開設。同システムは、部品商の利便性向上に貢献するのはもちろん、検索履歴などをもとに市場ニーズを分析し、営業活動や製品開発などにも幅広く活用していく方針。

 また今年4月には、部品商などに向け新製品情報などを提供するメールマガジンも発行。

 今後は営業担当者による部品商への訪問に加え、こうしたインターネットを活用した情報収集を行っていくとともに、情報の発信にも力を入れ、アフターマーケットでの双方向での情報交換を活発化させさらなる製品開発に活かしていく考え。



会社概要

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大野ゴム工業株式会社

〈代表者〉大野洋一

〈本社〉東京都港区虎ノ門1-8-11

〈東京管理本部(TDC)〉東京都足立区綾瀬2-2-5

〈喜連川工場〉栃木県さくら市喜連川5779-1

〈馬頭工場〉栃木県那須郡那珂川町大山田上郷937-5

〈遠野工場〉岩手県遠野市青笹町中沢8地割1-9

〈URL〉http://www.ohno5825.co.jp/



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一般社団法人日本自動車部品協会 JAPA