SPK株式会社 〜Sincerity Passion Kindness〜

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SPK株式会社

代表取締役社長 沖 恭一郎 氏


【プロフィール】

昭和34年9月22日 東京生まれ

昭和57年4月 伊藤忠商事㈱入社

平成14年5月 SPK㈱入社 国内営業本部営業戦略室長

平成19年4月 国内営業本部副本部長

平成21年6月 取締役

平成23年4月 海外営業本部長

平成27年4月 常務取締役

平成30年4月 代表取締役社長(現任)


インタビュー

  昨年12月に創立100周年を迎えたSPK。101年目となる4月から組織の活性化を図るべく経営が若い世代に引き継がれた。
新たに代表取締役社長に就任した沖恭一郎氏は、国内・海外、OEM・アフターと多角的に、かつ一貫して自動車部品ビジネスに携わってきた強みを持つ。


 ――伊藤忠時代にはどのような仕事をされていたのですか。

 沖社長(以下、沖) 伊藤忠には1982年から2002年まで在籍しましたが、終始一貫して自動車部品関係の仕事をしていました。最初はOEMの部品輸出をしており、90年からはデトロイトに駐在し、OEMにもアフターにも携わりました。伊藤忠が98年にエンジンオイルの米国ペンズオイルの販売総代理店となったことから、当時の全部連に商品を紹介したり、部品商様を米国にお招きしたりして、部品商様のお知り合いが増えたこともSPKに入社するひとつのきっかけになりました。


 ――経営を引き継ぐにあたり、轟会長からはどのようなことを言われましたか。

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 沖 これからはグローバルな時代でもあるので、できるだけ既存の発想にとらわれず、新しいことをやっていってほしい、ということと、自動車業界自体が100年に一度の大変革、という時代だから、若い役員たちで知恵を絞って新しい考え方を導入してほしい、ということでした。


 ――まさに自動車業界は大きな変革期ですが、アフターマーケットの現状をどう見ていますか。

 沖 クルマの電動化や自動運転、つながるクルマ、カーシェアリングなど、いま「CASE」と言われているところでの変化にどう対応していくかが大きな課題です。海外のマーケットは広いのでそれぞれ時差がありますが、特に欧米など先進国のマーケットは変革が相当激しいですね。

 CASEの他にもうひとつ大きなトレンドとして、インターネット販売が既存の流通を脅かす形になっています。インターネット販売は我々が直接影響を受けるというよりは、我々のお客様の商圏が脅かされ、お客様ご自身が危機感を持っています。

 日本の部品業界は既存の販売流通網がしっかりしているし、参入障壁が高いので、すぐにネット販売が主流になることはないと思います。しかし、クルマや部品が変わってくるタイミングで新しいものが入ってくると思うので、慎重に流れを見て対応していかねばならないと思います。放っておくと我々がサービスできる範囲が狭まってきます。


 ――難しい時代になっていますが、そうした中で貴社の強みや貴社だからこそできることは何でしょうか。

 沖 SPKの根底にあるのは近江商人の気性です。新しいものを進んで取っていこうという進取の気性が脈々と受け継がれており、社員も自ら考え、行動し、新しいものを率先してご紹介していく、という能力に長けていると思います。

 またお客様との関係が非常に強固で、お客様と仕入れ先と弊社と強く連携し「三方良し」で新たな道を切り開いていくのだという、強い気持ちを持っています。


 ――昨年は売上、利益ともに大変すばらしい業績を上げられました。これからの目標はいかがですか。

 沖 常に上の目標を立てていますが、今やるべきことは、100年経って、次の新世紀であるこれからの100年に向けて進化するための土台をまずはしっかり作ることです。100年の歴史はありがたく、何ものにも勝る財産であるのと同時に、重い責任でもあります。100年も頑張ってきたので、疲弊し、古くなった仕組みもあるかもしれませんので、こうしたものは新しいものにどんどん変えていきたいと思っています。売上高にこだわるよりは、先に進むための基盤作りや修復に注力し、未来への投資を優先していきたいです。


 ――土台作りのために具体的に取り組んでいることは何でしょうか。

 沖 今は率先垂範よりは聞き役に徹し、叡智を結集する仕組み作りを始めています。会社は個人よりも、社員全員の力を合わせて成り立つものですから、その力をどれだけ引き出せるかを意識して取り組んでいきたいと考えています。現在、いくつかプロジェクトを立ち上げており、現場の社員の意見を十分に収集しながら、新しい商材や販売方法の導入を進めています。社内規定などもどう変えていくか考えているところです。


 ――重点的に取り組む商材はありますか。

 沖 補修部品の販売なので、目新しいものを求めるよりも、品揃えに抜けがないかどうかを整理したり、むしろ現在の大事な基盤をどれだけ育てられるか、まずはそちらに注力しないといけません。これには部品メーカーとどれだけ深く連携できるかが非常に重要になります。


 ――業界では人材確保がなかなか難しいようですが、沖社長が求める人材とは。

 沖 本当に人材確保は最も大きな課題になっています。私が求める人材は、まず進取の気性を持ち合わせて行動力のある人、次にグローバルマインドを持った人です。グローバルとは外国語ができるとか、海外での経験が豊富ということではなくて、日本のマーケットを担当しながらも常に世界、また他国の状況にも目配りしつつ、自分の行く道を見つけていける人です。


 ――改めて本誌の読者である部品商さんにメッセージをお願いします。

 沖 SPKには16年ですが、社会に入ってから三十数年、ずっと自動車部品の仕事に携わってまいりました。残る企業人生も部品業界のために捧げるつもりで頑張ってまいりますので、ぜひ力を合わせて困難に立ち向かってまいりたく存じます。

 企業は環境適応業です。激しい環境変化に対応していかなければなりません。これから新たな提案を営業マンや私自身がお持ちすることもあろうかと思います。オープンにお話をさせていただき、お客様と一緒に環境変化に対応してゆく決意を新たにしております ので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。


 ――ありがとうございました。



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一般社団法人日本自動車部品協会 JAPA