自動車優良部品推奨制度に基づき、JAPAから推奨を受けた補修部品は約200品目にのぼる。
 各部品メーカーによる推奨製品へのこだわりと、品質維持のための取り組みを紹介する。

 エムケーカシヤマグループの中核となるエムケーカシヤマは、ディスクブレーキパッドやブレーキシューなど自動車用ブレーキパーツの専業メーカーとして、国内外のカーアフターマーケットに製品を供給している。

 近年は欧州やアジアを中心に海外市場にも力を入れ、グローバルに市場展開するとともに、安定した品質や幅広い品揃えによって国内市場でも信頼を集めている。


◆国内外の多様な市場環境に対応した品揃え

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 ブレーキパッドやブレーキシューに使われる摩擦材は、およそ10〜20種類にも及ぶ原材料をバランスよく組み合わせることにより製造する。組み合わせる原材料の選択と組み合わせ、配合比率によって摩擦材の性能は異なる。

 ブレーキに求められる性能には(ブレーキの)効きはもちろん、耐久性や耐摩耗性など様々。車種や車の用途によってもブレーキパーツへのニーズは異なるが、特に近年は鳴きや振動などへのクレーム・要望が目立っている。

 60カ国の国・地域へブレーキパーツを供給する同社は、こうしたそれぞれ異なる使用環境に適した摩擦材を設定し、多様な市場ニーズに応えている。

 国内市場に対しては、より付加価値の高い製品を市場に投入することでブランドイメージの向上を図り、販売拡大につなげている。2013年にはブレーキディスクローターの販売も開始。ブレーキパッドとの同時交換を推奨し、軽自動車用を中心として好調に需要を拡大している。



◆銅・アンチモンフリーのパッドを市場投入

 海外のブレーキパーツ市場では、年々拡大する環境規制への対応が大きな課題。環境に対する意識の高い欧州を中心に、環境負荷物質として規制対象となる材料が増えている。

 近年では、ブレーキパッドの粉塵に含まれる銅や水銀、鉛などが河川・海洋等へ流出することで自然環境に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、米国で銅規制の施行を控えている。これは摩擦材における銅の含有量を段階的に規制するもので、2021年には銅含有量5%以上、25年には0・5%以上の摩擦材について、販売や新車取り付けが禁止される。実質的には25年以降、米国向け製品に銅を使用することはできなくなる。  銅規制は、今後日本を含め世界各地に広がると見られており、すでに欧米のカーメーカーの一部では規制に対応した製品の採用を開始している。

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 売上の約6割を海外向け製品が占める同社では、こうした国内外の動向にも迅速に対応。6月に、国内アフターマーケットとしては初となる、摩擦材に銅およびアンチモンを使用しない「銅・アンチモンフリーMKパッド」を市場投入した。当初12アイテムから発売し、順次アイテムの拡大を図る。

 日本や米国のブレーキパッド市場で主流となってきたNAO材(ノンアスベストオーガニック材)は銅を多く含むため、代替えとなる摩擦材の開発は特にハードルが高かったが、同社は2010年頃から研究開発を重ね、これまで銅が担っていた高温・高速などでの機能を、他の数種の材質を組み合わせることで補うことに成功。銅を使用せずこれまでと同等の機能を確保した摩擦材を開発した。

 銅規制の25年基準をクリアしたうえ、将来の規制物質候補と考えられているアンチモンも使用しない材質を開発し、いち早く国内市場に投入した。

 ブレーキパーツ専業メーカーとして、銅規制だけでなく、将来の環境規制にもいち早く対応し、他社に先駆け国内アフターマーケットに投入することで、OEメーカーと同等の技術力や対応力をアピールし、国内市場でも拡販に繋げたい狙いだ。



会社概要

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エムケーカシヤマ株式会社

〈代 表 者〉樫山剛士

〈CSセンター〉長野県佐久市小田井1119

〈ステージ1〉佐久市長土呂1091

〈ステージ2〉佐久市長土呂801

〈ステージ3・技術研究所〉佐久市小田井1119

〈URL〉http://www.mkg.co.jp/global/jp



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一般社団法人日本自動車部品協会 JAPA