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 自動車用ワイパーの専業メーカーである日本ワイパブレード(NWB)は、1965年創業で2015年3月には創立50周年を迎えた。

 66年に生産を開始して以降ワイパー製造一筋で取り組んできた同社。約50年間かけて積み上げ進化してきた技術が持ち味で、高い品質に定評がある。国内の自動車メーカーにおける純正採用率は日本一を誇っており、ワイパーの中でも特にワイパーアームとワイパーブレードを得意としている。



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 同社の強みはモノ作りのみにとどまらない。市販市場に向けてのマーケティングといった販売への体制作りも重視してきた。市販事業部を立ち上げたのが81年。90年にスタートした10年計画では「ワイパー点検サービス店」を創設し、全国の小売店でのワイパー点検サービス導入に取り組んできた。

 充実した研修メニューも特徴のひとつ。代理店と協力して各社の営業担当者への研修に力を入れている。「ワイパーマスター制度」を早くから導入し、同社の製品の特徴やセールスポイントを知ることでセールスのスキルを磨いている。受講者は、独自で研修会を開けるほどの知識を身につけることが可能。「ワイパー点検サービス店」制度をさらに進化させた内容になっている。

 河口元司営業部部長は「当社のようなメーカー1社でできることは限られている。代理店の皆様のご理解とご協力を得て、体制ができていることが当社の大きな強み」と強調する。

 さらに、「モノ作りは生産工程を見てもらって終わりでは不十分」(河口部長)と、会社の見せ方にもこだわりも見せている。14年には本社内にNWBワイパーショールームを開設。製品はもちろん、同社やワイパーが進化してきた歴史や、地域での活動についてのパネルも一度に見ることができる。研修もここで行っており、カーディーラーや整備工場、サービスステーションなどが年間約千人訪れている。


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 08年からは毎年2月から7月末まで「NWBセルアウトキャンペーン」を実施。整備工場や部品商を対象に、定期的なワイパーの点検や交換を呼びかけている。ワイパーや替えゴムのパッケージについているポイントの応募による抽選プレゼント企画も行っている。年々応募総数が増加し、昨年は約1万1千口(1876店が応募)にまで増えた。キャンペーンを楽しみながらワイパーへの意識を高められると好評で、すっかり春の恒例行事として定着しつつある。

 また、ワイパーの販売促進を目的にワイパーメーカー10社で構成している「日本ワイパーブレード連合会(JWF)」にも参画。啓蒙活動によって点検を促進することで、交換需要の拡大を目指している。同社では1年に1回のワイパー交換を推奨している。

 91年に本社と工場を、埼玉県加須市に移転。「地域に貢献することは、企業として当然の役割」(河口部長)と、地元での地域貢献にも積極的に取り組んでいる。加須こいのぼりマラソンへの協賛や地域の清掃活動を実施。近隣に住む子供たちに対しては、小学生は工場見学、中学生は職業体験も受け入れている。さらに、一般の人に向けて工場を開放してのモノ作り体験や、ワイパーの劣化具合の体感も行っている。




豊富な品揃えと付加価値で市場をリード

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 今、ワイパー市場では大きな変化が起きている。ワイパーの形状が、従来主流だったトーナメント形状からデザイン形状へ。デザイン形状の比率は全体の20%近くまで上がってきている。同社のデザインユニブレードは、トヨタ自動車をはじめとした各カーメーカーが採用している製品と同じ形状を市場に出すことが可能。今後各メーカーにとって課題になっていくと見られている分野にいち早く対応している。また、近年売上が好調な軽自動車に対応したワイパー作りにも力を入れていく予定だ。

 今後はワイパーの豊富な品揃えと2つの付加価値で勝負していくという。品揃えに関しては、代理店を通じてデザインワイパーの提案を行う。付加価値については、1つ目がワイパーを使用して撥水コーティングを施すこと。2つ目は撥水コーティングされたガラスに対応したワイパーを使うことで長寿命化を実現すること。

 新たな製品を他社に先駆けて導入することで、今後もワイパー市場をリードしていく。



会社概要

日本ワイパブレード株式会社

〈設 立〉昭和40年

〈代表者〉牧晋二取締役社長

〈本社・工場〉埼玉県加須市下高柳311

〈TEL〉0480-67-1105

〈URL〉http://www.nwb.co.jp/

〈主な取引先〉明治産業、SPK、アクセス



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一般社団法人日本自動車部品協会 JAPA