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 今年度から正会員として入会したコーヨー久永は、1948年に自動車部品販売会社・株式会社久永洋行として設立。

 その後、大手部品メーカー・光洋精工(現ジェイテクト)の代理店などを経て、2006年に光洋精工と豊田工機の合併によるジェイテクト発足とともに、同社のグループ企業となった。

 現在国内に9拠点を持ち、ジェイテクト代理店として、同社主力製品であるベアリング、オイルシールを主とした自動車部品用品、各種機械用品・工具などを、ディーラー、部品商らに供給している。




ーーJAPA入会の経緯は。

 「もともとジェイテクトグループからは準会員として加盟していた光洋販売が、昨年9月にジェイテクトに吸収されたことにより退会したという経緯もあり、改めてコーヨー久永として入会することとなりました。また私自身、青木理事長と光洋販売時代から親しくさせていただいていたこともあり、理事長の強い勧めを受けたことも大きな理由です」



ーー現在のカーアフターマーケットをどのように見ていますか。

 「現在の部品業界は非常に厳しく、良くなる状況にありません。保有台数は頭打ちだし、ハイブリッド車や電気自動車など電気系統の専門知識を必要とする車が増加しています。また軽自動車が市場の半分近くを占めていますが、交換部品の単価が低いため、結果的に軽自動車の増加が売上減少につながっています。さらに自動車メーカーが、新車販売の落ち込みによる利益減少を補うため、修理や車検といった補修関連需要の取り込みに注力しています。一時期は海外製品との競争もありましたが、今はむしろこうした国内での競争の方が厳しい状況です」



ーー厳しい状況ですが、御社にはジェイテクトの代理店という強みもあります。

 「当社は部品メーカーに近いところにいますが、ジェイテクト以外の製品も仕入れているので、そうした製品については他社との競合もあります。いかにして販売に結び付けるかが大きな課題です」



ーーJAPA入会にあたって期待していることは。

 「一番の目的は、部品業界における情報交換、人的交流を深めることですね。補修部品市場全体の動向を知ることで、自分たちの立ち位置を知ることです。カーメーカーと異なり、補修部品市場は全体的なデータ・統計がないため、自社の売上高や伸び率が周囲と比較してどのようなものか、自社が国内市場でどんな位置にいるのかがわかりにくいのです。そのため同業他社との情報交換の中で掴んでいきたいと考えています」



ーー情報交換の成果を、どのように社内で活かしていますか。

 「得た情報は、各支店長・営業所長が集まる年4回の定例会などで情報交換し社内に還元しています。また定例会と合わせ、毎月各支店を回って情報を吸い上げています。全国で何が起こっているかを知ることで、情報をインプットして仕事をするようになります。今後はさらにスピードアップを図りたいですね。でなければ同業他社との競合に勝てません。市場競争に勝つことで、お客により満足してもらえるサービス体制を構築することが究極の目的です」



ーーコーヨー久永としての今後の目標は。

 「自動車部品にとどまらず、商社としての機能を追求していきたいですね。新規顧客の開拓とともに既存の顧客に対しても提案できる商品を見つけていきたいです。ジェイテクトグループには、20社近いメーカーがありますが、これらの製品をもっと積極的にPRしていきたいですね。製品知識を深めることで、従来自動車部品のみを販売してきた顧客に対して、さらに機械部品など他の製品も提案していきたいと考えています。

 また先月から、エコ製品として節水用蛇口「バブル90」の販売も開始しました。水の中に空気の泡を作り出すことで、洗浄力を落とさずに水量を2〜3割に減少させるというものです。流水洗浄を行う工場等で特に効果を発揮し、自動車関連をはじめ様々な事業場での活用が期待できるため、ジェイテクト関連工場はじめ既存の取引先へも提案しています。今後もこうした喜んでもらえる製品を幅広く扱っていく考えです」



ーーこれからのJAPAの活動等に望むことはありますか。

 「入会により、準会員である多くの部品メーカーとのつながりができたので、各メーカーの活動などを詳しく知りたいですね。工場見学など、各社が可能な範囲で製造・販売のバックグラウンドを見る機会があればよいと思います」





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 松野弘文(まつの・ひろぶみ)

1952年生まれ。74年に光洋精工入社。84年から99年まで欧州、北米、南米の関連会社を歴任。10年に光洋販売常務取締役。昨年6月にコーヨー久永社長に就任。家族は夫人と1男1女。趣味はゴルフ、旅行、料理。




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一般社団法人日本自動車部品協会 JAPA