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 日本自動車部品協会(JAPA)


    理事長 青木 乙彦




 新年あけましておめでとうございます。

 皆様におかれましては健やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また旧年中は協会活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年は、国内の景気においては回復への力強さに欠け、足踏み状態が続き消費が低迷、新車販売も依然として低い水準にとどまりました。海外では昨今のアジア経済を支える中国をはじめとした新興国の景気減速に加え、世界情勢が不安定で懸念材料が多く、今後の動きを注視していかなければならないでしょう。

 また昨年はエアバッグや排ガス不正など、自動車の安全に関する問題が明るみになったほか、建設業界での不正も発覚するなど、改めて“安全”が注目された年でもありました。

 このように安全に対する関心が高まっているときだからこそ、ユーザーに安心・安全な補修部品をお届けする我々の存在とその役目が非常に重要であり、責任も増しております。

 よいものを速く、安く、正確にお届けすることが我々の基本的な使命であり、それを確実に実行して、優良部品の価値をさらに高めてまいりたいと存じます。

 補修部品市場が引き続き厳しいことには変わりありませんが、一定の市場を確保する努力は必要であり、ユーザー目線で取り組んでいけば、まだまだ開拓できる余地がある市場だと思います。

 さきに開催されました「東京モーターショー」においては、自動運転システムをはじめとした日本の最先端の技術が世界に発信されました。改めて自動車の多様化と進化が強調され、大きなうねりを感じさせました。

 自動車の進化のスピードは速く、構造が複雑に変化しているからこそ、予防整備や日頃のメンテナンスが今より一層重要になってまいります。自動車がどのように変わっても、ユーザーの安全を守り、安心と快適さを提供するという我々の使命は変わることはありません。

 いたずらにマイナス思考におちいることなく、市場にしっかり向き合い、やるべきことに前向きに、そして真摯に取り組んでいけば、ビジネスチャンスも生まれてくることでしょう。

 JAPAにおきましても補修市場への関心の高まりから会員も増えており、会員同士の交流も活発化しております。様々な変化に対応するため今後も一丸となって諸活動に取り組んでまいります。

 優良部品の一層の普及促進を図り、業界発展の一助となるべく努力してまいりますので、なお一層のご指導とご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 最後に、会員をはじめ関係ご当局、関連団体、部品商様、整備業界関係各位のますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。




一般社団法人日本自動車部品協会 JAPA